活動充実、処遇改善目指す 奈良県薬剤師会が社員総会
新会長に後岡さん
奈良県薬剤師会(吉川恵司会長)は25日、橿原市久米町のホテル「グランドメルキュール奈良橿原」で第53回定時社員総会を開いた。正会員942人のうち委任状を含む668人が出席。役員改選で後岡伸爾さん(センザイ薬局)が新会長に選ばれた。
冒頭のあいさつで、吉川会長は「若年層を中心とするOTC薬(薬局などで処方せんなしに購入できる医薬品)のオーバードーズ問題を機に、医薬品の販売制度や、お薬教育の議論が進んでいる」と述べ、「この数年間取り組んできた学校薬剤師活動の充実、処遇改善に向けて取り組んでいきたい」と呼びかけた。
議事では2024年度事業計画、23年度事業、決算報告など6議案を原案通り承認。本年度の事業計画は、薬剤師養成のための薬学教育への対応▽生涯学習の充実・学術活動の推進▽薬剤師・薬局機能の充実および医療安全対策の推進▽医薬品等情報活動の推進―など12項目を承認した。
この後、式典と懇親会が開かれ、福谷健夫副知事や県医師会の安東範明会長、衆参院議員ら来賓が出席し、新会長の後岡さんがあいさつした。