二十五菩薩ゆっくり「極楽」へ 金色の面ときらびやかな衣装 奈良県橿原市の久米寺で練供養

奈良県橿原市久米町の久米寺(密門泰範住職)で3日、「二十五菩薩練供養大法会」が営まれ、多くの参拝者でにぎわった。
境内に架けられた長さ約90メートルの木製の橋を現世と極楽浄土をつなぐ「来迎橋」に見立て、僧侶の読経が響く中を金色の面ときらびやかな衣装を身に付けた二十五菩薩がゆっくりと進んだ。
稚児行列もあり、初参加の小学3年山本珠久さん(9)は「たくさんの人がいて緊張しましたが楽しかった。貴重な経験でした」とはにかんだ。
「久米レンゾ」とも呼ばれる農繁期前の祭典で、3世代で見学した近くに住む女性(37)は「皆さんの力で伝統行事が続き、子どもにも見せることができてありがたい」と話した。