「夏の前哨戦」 4月13日開幕 - コラム スポーツ ウォッチング
球春到来―。阪神ファンの筆者は、38年ぶり2度目の日本一に歓喜し、余韻に浸る日々を過ごしているが、2024年シーズンはセ・パとも今月29日に開幕する。月日の経つのは早いものだ。ひいきチームの勝ち負けに一喜一憂する読者諸氏も多いのでは。春はセンバツからと形容される選抜高校野球大会も18日から始まる。
その選抜大会。県勢は昨年に続き、2年連続で選出されなかった。昨年秋の地区大会の成績などを参考に選ばれるが、出場した3校がいずれも初戦で敗れた。もちろん勝つことがすべてではないが、残念な結果に。夏の選手権大会で巻き返しを期待したい。その前哨戦ともいえる春季近畿地区大会県予選の組み合わせがこのほど決まった。
昨年秋の県大会優勝の智弁学園と3位の高田商、さらに天理が同じブロックに入り、4強を懸けた対決が予想される。天理は今年1月、大学野球の指導者として実績を残したOBが新監督に就任。4季ぶりの甲子園を目指す強豪校がどんな試合をするか楽しみだ。4月13日から始まり、5月12日に決勝戦が行われる。
新基準となる低反発バットの導入も注目される。簡単に言えば“飛ばない”バットに変更される。守備からリズムをつかみ攻撃につなげたいというチームが多い中、「バットの芯に当てる技術を磨かないと」といった意見が続出。延長からタイブレークとなる現行のルールも含め、対応が迫られそうだ。(牡)
2024年3月13日付・奈良新聞に掲載