音羽山観音寺後藤住職の花だより - ナバナかダイコンか編 2024年2月上旬
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玄関に今年も菜の花が飾られていました。昨年のように食べるタイミングを逃して花が咲いた食用の菜の花でしょうか?「今年はちゃんと観賞用として生けたの。食用の菜の花はちゃんと食べましたよ」と住職。数日前の花の会で生けた盛り花もありました。いつも色とりどりの花が飾られて、ひと足早く春が来たかのようです。
観賞用の菜の花
大きな葉は何でしょう アブラナ科の植物たち
住職の足元に大きな葉。「それは何ですか?」と声を掛けたくなるほどです。
「これはナバナ(菜花)なの」
大きく育ったナバナ
住職が菜の花とナバナを使い分けているので、ナバナは食用ではないのでしょう。
それにしても大きなナバナです。遠めに見るとダイコンに見えてしまいます。
無量庵の庭側に回ると今度は本物のダイコンがありました。人の足ほどの太さがあるダイコンが何本も軒にぶら下がっています。これ以上吊ると軒の方が壊れてしまいそうです。干しているということは、たくあんにするのでしょうか?干しあがるのに時間がかかりそうです。
みごとなダイコン
「そうなの。これでたくあん漬を作ろうと思ってね。それで干しているのよ」
大きなダイコンでもできるのでしょうか。記者は見たことがないのですが。
「できるのよ」
さらっと言う住職。そういえばこのダイコンはどうしたのでしょう。
「乾さんが友人からもらったものを分けてくださったの。そのうえ干してくれてね。次はお寺の外回りの階段修理にも来てくださるの」
乾さんは、ときどき寺に農作物を寄進しているのは知っていました。たくさんのダイコンを背負ってここまで来たのでしょうか。乾さんの超人ぶりを想像してしまいました。
音羽山観音寺
山の中にある尼寺。桜井市南音羽
JR・近鉄桜井駅下車、桜井市コミュニティバス談山神社行、下居下車、約2km。
火曜日閉門。17日の御縁日が火曜日の時は開門、翌日閉門