黒星発進も期待感高まる - 奈良クラブ
2月24日、2024明治安田J3リーグの開幕戦を迎えた奈良クラブ。ホームのロートフィールド奈良での第1節はFC琉球に1―2の惜敗という結果となったが、前半の失点を受けて後半は冷静に修正し、終盤には怒とうの攻撃で琉球ゴールを攻め立てるなど、期待感の高まる戦いを見せた。
昨季の開幕戦では本領を出し切れず松本山雅FCに0―2で敗れ、「感情のコントロールが課題」としたフリアン監督だったが、今季は「前半の2失点、気持ち的に落ち込んでも仕方ない場面で、肩を落とした選手はいなかった」と、選手たちの戦いぶりを高く評価。ハーフタイムには選手同士でコミュニケーションを取り、後半の追い上げにつなげた。さらに今季の目標として「酒井選手の抜けたところを補いたい」としていた新加入の百田真登がプロ初先発で初ゴール。アシストしたのは、同じく個人目標に「アシストで2桁」と挙げていた下川陽太。チームとしても個々の選手としても、ここから始まる新たなシーズンがさらに楽しみになる戦いぶりを見せてくれた。
第2節は3日の14時から、ホームのロートフィールド奈良で長野パルセイロと対戦する。(岩本)
能登半島地震 被災者に支援を
開幕戦に2000人を超える来場者を迎え、スタジアム内外が大きく盛り上がる中、試合前に「Jリーグ TEAM AS ONE」義援金募金(令和6年能登半島地震)を実施。奈良クラブの選手らが募金箱を手に支援を呼びかけると、多くの人たちが次々と募金に協力した。
所属するサッカーチームの仲間らと一緒に奈良市から来場した豊田哲平さん(あやめ池小6年)は、募金の際に選手とふれあえたことを喜びつつ「J2目指して頑張ってほしい」とエールを送った。この日集まった義援金96375円は、日本赤十字社を通じて被災者に届けられる。
開幕戦に臨む奈良クラブ選手ら=同
募金する来場者に笑顔で応える選手たち=同
開幕戦を盛り上げる奈良学園大学マーチングバンド部=同