「りんごかもしれない」が1位 〝こどもの本〟総選挙 - 一番好きな本を投票【ふりがな付きニュース】
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全国の小学生が「今まで読んだ中で一番好きな本」に投票する第4回「小学生がえらぶ! 〝こどもの本〟総選挙」の結果発表会が10日、東京都千代田区で開かれ、ヨシタケシンスケさんの絵本「りんごかもしれない」(ブロンズ新社)が1位に輝きました。
目の前のリンゴが実はリンゴではなく、大きなサクランボや何かの卵ではないかと考え、男の子が次々と発想をふくらませていく物語。ヨシタケさんの絵本デビュー作で2013年に発表されました。
プレゼンター役の小学生から賞状を受け取ったヨシタケさんは「小学生の間に読んで楽しい本はたくさんある。これからもいろんな本を読んでいってほしい」と話しました。
アンバサダーを務める芥川賞作家でお笑い芸人の又吉直樹さんは「自分はこの本が好きだと思うことも大事だが、みんなが好きな本に共感するのも楽しみ方の一つ。他の人が選んだ本を読むと自分の感覚が広がって面白いのでは」と語りました。
インターネットでの個人投票や、小学校や図書館を通じた団体投票によって、昨年5~9月に受け付けた票の総数は14万4千票を超えました。〝こどもの本〟総選挙は2年に1度開催され、前回(22年)の1位は「ふしぎ駄菓子屋 銭天堂」でした。
「小学生がえらぶ!“こどもの本”総選挙」のベスト10は次の通り。
①ヨシタケシンスケ作「りんごかもしれない」(ブロンズ新社)②今泉忠明監修「ざんねんないきもの事典」(高橋書店)③鈴木のりたけ作「大ピンチずかん」(小学館)④ヨシタケシンスケ著「あるかしら書店」(ポプラ社)⑤広嶋玲子作「ふしぎ駄菓子屋 銭天堂」(偕成社)⑥柴田ケイコ作「パンどろぼう」(角川書店単行本)⑦ひのひまり作「四つ子ぐらし(1)ひみつの姉妹生活、スタート!」(角川つばさ文庫)⑧健部伸明監修「ドラゴン最強王図鑑」(学研)⑨カバヤ食品原案・監修「ほねほねザウルス ティラノ・ベビーのぼうけん」(岩崎書店)⑩いわいとしお作「100かいだてのいえ」(偕成社)
第4回「小学生がえらぶ! 〝こどもの本〟総選挙」で1位となった「りんごかもしれない」の著者ヨシタケシンスケさん(右)=2月10日午後、東京都千代田区
絵本「りんごかもしれない」の表紙
結果発表会で話すアンバサダーの又吉直樹さん