桂雀々さんが奈良の名所舞台の落語「猿後家」披露 大阪で2月24日
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落語家の桂雀々さん(63)が奈良の観光名所を巡る古典落語「猿後家」(さるごけ)を24日、大阪市上本町6丁目の大阪新歌舞伎座「桂雀々独演会、春待ちお喋り公演」で披露する。
筋立ては、「後ろ姿は良いが、前に回ると猿そっくりな商家の後家さんの前では猿を連想させる言葉は絶対に禁句。ある時、お調子者の出入りの者がおかみさんにご機嫌伺いにやって来て奈良見物の話を聞かせる。東大寺に興福寺、春日大社と名所巡りの話に花が咲き、勢いのあまりうっかりと口にしてしまう場所とは」という物語。元々は故・五代目桂文枝らが得意とした上方落語の演目で、後に東京にも移入され東京見物のパターンもある。
雀々さんは「奈良の名所をイラストや映像も使って添乗員さながらに案内するスケッチ落語。大舞台ならではの演出にも注目してほしい」と意気込みを語る。
昼の部12時、夜の部4時開演。「猿後家」は夜の部のみ。全席指定5000円(税込)。問い合わせは新歌舞伎座、電話06(7730)2222。午前10時から午後4時。