教育
4年制志向が高まり 奈良佐保短大、閉校へ 国の支援制度など背景 - 苦悩する短大 募集停止の余波(上)

奈良佐保短期大学(奈良市鹿野園町)が昨年末、全学科で2025年度以降の学生募集を停止すると発表した。2年後の春、開学から90年余りの歴史に幕を下ろす。同短大の募集停止は、在校生や県内の教育関係者、地域住民らに大きな波紋を投げかけた。少子化や4年制大学志向の高まりを受け、大幅な定員割れが続いていたという。同短大は「苦渋の決断だった」と説明する。募集停止の背景を探った。(谷村隆城)