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音羽山観音寺後藤住職の花だより - 話に花が咲いて・・・編 2024年1月上旬

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図鑑を見ながら話しが弾む住職

 Uさん(男性)が観音寺に来ました。Uさんは巨木の会に所属し、花の知識も豊富。観音寺の花のアドバイザーをしています。花好きの住職と2人がそろうと、話は尽きることがありません。昼から観音寺を訪れたUさんですが、朝から高見山(東吉野村)に登り、樹氷を見てきたそうです。活動的なUさんの話はとても魅力的でした。

 

 

まずは抹茶で一服 正月の上生菓子と

 

 「上(生)菓子があるの。お抹茶たてましょうか?」

 

 ちょうどおやつの時間。お茶の作法は分からないと記者が先に伝えると、「先にお菓子からいただくのだけど、お茶からいただいても良いのよ」と気が楽になる言葉をもらいました。

 

おやつの時間

 

 菓子に添えたクロモジを見て、「このあたりにはクロモジは生えていないわね」とひと言。続いてUさんが「この山はアオモジしかないなあ」といいます。「山のさいめん(方言=境目のこと)に多くあるわね」と住職が話を続けました。

 

 一つの花や木が話題に上ると、その植物の話が始まります。ハナイカダ、ユズリハ、ツクバネソウの話題になりました。

 

 「ツクバネソウは田舎の神社とか通っていた小学校にもあったわね」「東吉野村の丹生川上神社の境内でも見たなあ」と息もぴったりな2人。

 

 Uさんの携帯電話の画像でムクロジの実を使ったストラップを見せてもらいました。ムクロジは知る人ぞ知る羽子板の羽に使う植物。黒い実をおおう外皮は、せっけん代わりに使えるものだとか。

 

 

 「ところでハスの実に穴を開けるにはどうしたら良いと思う?」と住職。

 

  Uさんは「まっすぐ穴を開けることは難しいなぁ。ドリルだけだと割れたり穴がずれてしまうし、プライヤーで実を固定させて、少しドリルを使ったらあとはキリで開けるしかないかなぁ。(住職のようすを察知して)どれくらいあるの?」

 

 理解が早いUさんにうれしそうな住職が、部屋の奥から箱を持ってきました。約1kgのハスの実がいっぱい詰まっています。

 

ハスの実がいつぱい

 

 

 穴開けは、Uさんの宿題になってしまいました。

 

 

 

音羽山観音寺

山の中にある尼寺。桜井市南音羽

JR・近鉄桜井駅下車、桜井市コミュニティバス談山神社行、下居下車、約2km。

1月18日~2月29日まで閉門。(2月17日は除く)。3月1日から火曜日閉門。17日の御縁日が火曜日の時は開門、翌日閉門

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