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秘曲「神おろし」奉奏 奈良の春日大社で「神楽始式」

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神楽を奉奏する巫女=3日、奈良市春日野町の春日大社

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 奈良市春日野町の春日大社(花山院弘匡宮司)で3日、「神楽始(かぐらはじめ)式」が営まれた。「八乙女(やおとめ)」と呼ばれる巫女(みこ)8人が社伝神楽を奉奏し、国家の安泰や今年1年の神楽奉奏がつつがなく奉仕できるよう祈願した。

 

 4年ぶりに本殿前の中門前での奉納となり、大勢の参拝者が見守った。コロナ禍の3年間は、中門を入った御廊(おろう)内で斎行されていた。

 

 神職の神楽歌に続いて、巫女1人が琴を弾き、巫女6人が一人一人、1年でこの日だけ舞われる秘曲「神おろし」を奉奏。次いで、巫女の最上位の「一臈(いちろう)」が、サカキの枝に白い輪を付けた「輪榊(わさかき)」などを手に持って、舞「千代まで」を舞った。

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