音羽山観音寺後藤住職の花だより - 静かな師走編 2023年12月上旬
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桜井市観光協会主催のハイキング参加者のため、お弁当を食べるスペースが必要になりました。そのためプラスチックプランターの鉢を端に寄せて庭を開放しています。「これから行事が多くなるし、プランターから新芽が出る春までこのままかしらねー」と住職。忙しくなる前の静かな師走の一日が始まりました。
犬はうろうろと歩き ネコはすやすやと寝る
玄関先の盛り花は青いバラと菊とユーカリ。
「めずらしい枝が手に入ったからね。何ていう名前だったかな?えーとコアラが食べるもの」
“ユーカリ”という言葉がなかなか出てきません。住職も記者もときどき植物の名前がすぐに出てこないことがあります。そんな時はお互い、葉の形、花の色、違う言葉で伝えているのです。
玄関に冬らしい盛り花
さてネコのクルミの姿が見当たりません。いつも「ニャー」と鳴いてあいさつしてくれるのにストーブの前、寝床を見てもいないのです。
昼食はマスクを外すので住職と対面ではなく、並行の席で食べます。イスを引いたとたん、「ニギャー」とイスで寝ていたクルミに怒られてしまいました。そんなところで寝ていたんですね。席をクルミに譲って、小さな丸イスに移動しました。
イスの上で眠るクルミ
机の下にネコのクーちゃんがいました。昼間、姿を見せることはめったにないのです。クーちゃんはクルミが大好き。きっと探しに来たのでしょう。
机の下のクーちゃん
犬のオサムが「キューン」と住職が今まで聞いたことないような声を出しました。
「これはただごとではないわ」
住職があわててオサムのところに駆け寄ります。オサムの首輪が柵に引っかかっていました。犬のおやつが柵と丸太の間にあって、それを食べようとして引っかかったようです。住職が首輪を外したとたん、オサムはすぐにおやつを食べていました。さっきまで首がしめられていたのに何事もなかったかのような顔をしていました。
柵から首輪を外した住職
犬のサクラは住職が大好き。日が傾くと散歩を待っているのかそわそわしています。慣れない人には近寄らないサクラですが、夕方は記者の姿も気にならないくらい、住職の周りをぐるぐる回っています。
「お散歩はもうちょっと待っててね」と住職
師走のある一日、住職の家族たちは寒くても元気でした。
音羽山観音寺
山の中にある尼寺。桜井市南音羽
JR・近鉄桜井駅下車、桜井市コミュニティバス談山神社行、下居下車、約2km。火曜日閉門。
17日の御縁日が火曜日の時は開門、翌日閉門