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音羽山観音寺後藤住職の花だより - 無量庵の花編 2023年11月上旬

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花を手直しする住職

 音羽山観音寺の宿泊は、桜井市ふるさと納税のみ受け付けています。お寺の都合と宿泊客の希望を聞いて、宿泊日が決まるのですが、だいたい土曜日から日曜日の1泊になるそうです。来客や行事の日は無量庵という部屋を使います。そしてその部屋の花器に、庭の花を絶やさず生けています。

 

 

11月は毎週宿泊客が 花を生けて出迎える

 

 宿泊客はまず庫裏の玄関から入ります。玄関にも花が飾っています。そこから左の廊下を行くと正面が無量庵です。

 

 無量庵から住職の庭が見えて、その向こうは山の木々が広がるロケーションです。

 

庭にある菊の花

 

 ミヤマガマズミを生けた花器がありました。大きな花器に板を載せ、その上に黒い花器を置いて生けています。

 

 「どちらも置く場所を選ぶ花器だから、こんな感じになっちゃったの」

 

 手直ししながら話を続けます。

 

 「この花器は信者さんからのいただいた物だけど裏に値札が張ったままにしているの。それが結構なお値段なのよ」

 

 金額を聞いて驚く記者を見て、「下の大きな花器にも裏に値札がついているのよ」と言います。

 

 「おそらく信者さんの知り合いが陶芸家なのだと思うの。『高価な物を寄進しました』という気持ちがあったのかな?だからこちらもそのままにしているの」

 

 ミヤマガマズミは枝の形を生かしてあります。それに黄色とピンクの菊の花を添えていました。

 

 「黄色は食用菊なの。庭に菊が2種類しかなくて生けちゃった」

 

 そう言ってにっこりと笑いました。

 

これ「食用菊(黄色)」。指さす住職

 

 

 

音羽山観音寺

山の中にある尼寺。桜井市南音羽

JR・近鉄桜井駅下車、桜井市コミュニティバス談山神社行、下居下車、約2km。火曜日閉門。

17日の御縁日が火曜日の時は開門、翌日閉門

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