奈良クラブ試合サマリー J3第36節

▽J3第36節(ロートフィールド奈良)
奈良クラブ 2―1 SC相模原
(54) (39)
▽得点者 【奈】酒井達磨、西田恵【相】水口湧斗
▽順位 4位
▽観衆 1842人
【戦評】
奈良は前半14分にフリーキックから失点。しかし、後半23分に酒井が同点ゴールを奪い、アディショナルタイムに西田が逆転ゴールを決めた。酒井は今季9ゴール目、西田は3ゴール目。
【記者の目】
奈良は前半、セカンドボールの奪い合いで劣勢に回り、押し込まれる展開が続いた。後半は全員が相手選手を囲い込んでセカンドボールを奪取して劣勢を挽回。なかでも後半から出場した掘内はボールを奪って前へ運び局面を打開した。さらに同じく後半からピッチに入った西田は右サイドからスピードと運動量で前線をかき回した。これで最終ラインが押し上げられ試合の流れを取り戻した。
同点ゴールは左サイドから右の空いたスペースへ奈良の選手が次々と走り込んでボールをつなぎ、最後はゴール前でフリーだった酒井が決めた。決勝点は生駒の勇気がゴールに結びついた。アルナウのロングキックが中盤でルーズボールとなり、迷わず走りこんだ生駒がボールを奪って左サイドへ流れていた西田にパス。これが逆転ゴールに結びついた。
生駒は守りだけでなく攻撃でも力を発揮。5試合連続で先発出場し、2試合ぶりのアシストを記録した。酒井は今季9ゴール目。目標の2桁ゴールに迫った。ポジショニングがよく、何度も決定機をつかんだ。西田はここ3試合、途中出場だが、試合の流れを変える動きが光っている。
リーグ終盤となり、チームの成熟度が上がってきた。状況判断がよくなり、悪い流れを断ち切り、修正が利くチームになってきている。(河村)