奈良高専で「自転車交通安全教室」 ルールの大切さ学ぶ
奈良県警本部と郡山署は16日、大和郡山市矢田町の国立奈良工業高等専門学校(近藤科江校長)で「生徒向け自転車交通安全教室」を開いた。
全国共済農業協同組合連合会奈良県本部(JA共済連奈良)の地域貢献活動の一環。県警と連携して毎年4回、県内の中・高校生を対象に実施している。
この日は同校の1年生全員約200人が参加し、スタントマンによる交通事故の再現を通して事故の怖さや交通ルール順守の大切さを学んだ。
スタントマン7人による事故の再現では、一時停止の標識がある交差点で左右を確認せずに飛び出した自転車と車の衝突事故▽2人乗りや飲酒などの違反自転車走行▽トラックによるバイクの巻き込み事故―など八つの事故例を紹介した。
郡山署の中井義男署長は「自転車は省エネのすばらしい乗物だが、乗り方を間違えると大変危険。しっかり学んでほしい」と呼びかけた。
生徒代表としてあいさつした電気工学科1年の西村鈴菜さん(16)は「ちょっとした不注意が、大きな事故を引き起こす事がよく分かった。自転車で急ぐことが多いのでもっと注意しようと思った」と話した。