奈良県、インフルエンザ注意報 - 11月の発令は過去10年で初
奈良県疾病対策課は2日、10月23〜29日の週の季節性インフルエンザの定点当たりの報告数が「12・67」となり、注意報レベルの基準値「10」を超えたと発表した。同課によると、季節性インフルエンザは例年12月〜3月が流行期で、11月に注意報を発令したのは過去10年で初めてという。
同週に県内55カ所の定点医療機関から計697人の患者の報告があり、前週比で152人の増となった。1機関当たりは12・67人だった(前週9・91人)。
例年は12月〜3月が流行期で、昨シーズンの注意報発令は1月中旬。しかし今年は8月21〜27日の週に流行期入りの目安となる「1」(62人)を超え、2カ月で患者数が11倍に増えた。
今後もさらなる感染拡大が予想されることから、同課は「換気、消毒、距離、必要な場面でのマスク着用といった基本的な感染防止策の徹底をお願いしたい」と呼びかけている。