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「相撲発祥の地」に力士100人 - 大相撲桜井場所

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満員の観客が見守る中、色鮮やかな化粧まわし姿で土俵入りした関取(力士)=20日、桜井市三輪の市芝運動公園総合体育館

 日本相撲協会の秋巡業「相撲発祥の地 大相撲桜井場所」が20日、奈良県桜井市三輪の市芝運動公園総合体育館で行われ、横綱・照ノ富士をはじめ幕内以上の力士を含む約100人が参加。橿原市出身の琴裕将(幕下)、御所市出身の御室岳(序二段)も元気な姿を見せた。

 

 同市での地方巡業は初。当初2020年3月に開催が予定されていたが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で延期となり、待ちに待ったファン3000人が詰めかけ、「満員御礼」の垂れ幕も掲げられた。巡業ならではの相撲甚句や禁じ手を面白おかしく紹介する初っ切りなども披露された。

 

 日本書紀には当麻蹴速(たいまのけはや)と野見宿禰(のみのすくね)が初めて天覧試合をとったという記載があり、その場所が同市の相撲神社といわれている。

 

 中入りの取り組み前、大会名誉会長の松井正剛市長は「相撲発祥の地として観光や地域振興に取り組みたい」などとあいさつした。

 

 橿原市から訪れた田中豊さん(60)は「初めて真近で関取を見たが、体の大きさにびっくりした。取り組みも気迫があふれ満喫した」と話していた。郷土力士の琴裕将、御室岳はともに勝ち、大きな拍手を浴びていた。

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