橿原市長選 現職と元職が激突か あす10月15日に告示
市議補選は4氏が準備
任期満了に伴う奈良県橿原市長選挙はあす15日、告示される。これまでに再選を目指す現職の無所属、亀田忠彦氏(51)=自民推薦=と元職の日本維新の会、森下豊氏(65)の2人が立候補の意思を示している。同時に告示される市議会議員補欠選挙(欠員2)には4人が立候補の準備を進めている。
亀田氏は5月、再選に向けて出馬を表明した。「1期目の経験をもとに、さらなる4年間を市発展のために頑張りたい」と述べ、「コロナ対策のウェイトが大きかった3年半だったが、特に子育てや教育施策には力を入れてきた」と語った。
地元(県3区)選出で自民党の田野瀬太道衆院議員が支援。同党県連や橿原地区医師会、経済団体などの推薦を受ける。市内各地で市政報告会を開き、朝の駅立ちも行っている。
両氏は前回選で一騎打ちの激戦を展開し、1266票差で亀田氏が当選。森下氏は前回は無所属だったが、今回は維新の看板を掲げて亀田氏と対決する。
7月に出馬表明した森下氏は「この4年間、市政が停滞している。変えてほしいとの声をもらった」と理由を説明。速やかに市役所本庁舎の現地建て替えを進めるとともに、待機児童の解消や行財政改革に取り組むとしている。
市内の駅や町に立ち、一人一人の声に耳を傾け、ふれあうことで自身の考えを伝えてきた。
選挙戦に向け争点となるのが、市役所本庁舎の建て替え問題。亀田氏は、公費負担をせずに民間活力を導入した市役所と民間との複合施設構想を掲げる。一方、森下氏は好立地を生かした庁舎機能集約型施設としたい考えだ。
一方、市議補選は新人3人と元職1人が準備。政党の内訳は維新1人、共産党1人、無所属2人(いずれも自民推薦)。
両選挙とも立候補の届け出は15日午前8時30分から午後5時まで。午前10時までは市役所本庁舎西棟4階第1会議室で、10時以降は市役所北館3階の選挙管理委員会事務局で受け付ける。
投票は22日午前7時から午後8時まで、市内34カ所で行われ、午後9時から同市小房町の市中央体育館で即日開票される。6日現在の選挙人名簿登録者数は10万912人(男4万7246人、女5万3666人)。