桜井市が認知症予防を啓発 脳年齢チェックや補聴器試聴など
9月の世界アルツハイマー月間に合わせ、奈良県桜井市はこのほど、同市粟殿の市役所1階地域交流センターで、認知症に関するチラシの配布、脳年齢のチェック、軟骨伝導集音器(補聴器)の試聴など、認知症予防の啓発活動を行った。
受付の担当者らは、認知症予防のシンボルカラーであるオレンジのTシャツを着て、全国共通のオレンジリングを手首に付けて来場者に対応した。
同市福祉保健部高齢福祉課の中尾衣里主事補は「難聴から認知症になる症例が多いが、早期に補聴器を利用することによって減らせる」と話し、通常の補聴器使用開始時の調整も不要で、約10分の1の値段で購入できる「軟骨伝導集音器」の試聴を紹介した。
母親が100歳だという市内在住の宮谷よし子さん(74、保護司)は「認知症は私にとっても切実な問題。主人と二人で予防に脳トレを行っている」と話した。
同市では、4カ所の中学校区(桜井、同東、同西、大三輪)にある地域包括支援センターで、認知症や家族の介護などの相談を受け付けている。問い合わせは市役所高齢福祉課地域包括ケア係、電話0744(42)9111(内線2172)。