歴史文化
副葬鏡103面超、国内最多 精緻な文様で「飛び抜けた存在」 - 桜井茶臼山古墳
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初期ヤマト政権の王陵とされる、奈良県桜井市外山の大型前方後円墳・桜井茶臼山古墳(墳丘長204メートル、3世紀末)で、これまでの国内最多を更新する103面以上の銅鏡が副葬されていたことが分かり、県立橿原考古学研究所(橿考研)が7日、発表した。「古墳時代前期の三大鏡群」と表される漢鏡(中国産の鏡)・三角縁神獣鏡・倭製(国産)大型鏡を同時期の他の古墳よりもそれぞれ大量に含み、精緻(ち)な図像表現が多くみられるなど、橿考研は同古墳副葬鏡の傑出性を評価。「トップクラスの古墳として、王陵にはそれ以下のクラスとは段違いの数量、内容の副葬品があったことを初めて示す資料」としている。