勝手神社宮司の佐藤さん 「安倍元首相の銅像を」 造立へ近鉄奈良駅前で寄付呼びかけ

近鉄大和西大寺駅前で選挙演説中に銃撃されて死亡した安倍晋三元首相の銅像造立を目指す、勝手神社(奈良県吉野町)宮司の佐藤一彦さん(82)が27日、奈良市の近鉄奈良駅前で資金の寄付を呼びかけた。
佐藤さんは、私財を投じて長野県阿南町に安倍氏の遺徳をしのぶ安倍神像神社を開いた。併せて、安倍氏の功績の記憶を永遠に残したいとの思いから等身大の銅像をつくることを発案した。
銅像づくりへの寄付呼びかけは、「北朝鮮に拉致された日本人を救出するための奈良の会(救う会奈良)」が毎月実施している、拉致被害者の早期全員帰国のための署名、カンパ活動に合わせて行われた。
佐藤さんは「北朝鮮の日本人拉致問題が長期化する中、被害者家族に寄り添い、被害者の帰国に力を注いだ」として安倍氏の実績
を主張。「銅像造立には、安倍氏の功績と同時に、拉致被害の事態と解決策をより多くの人に知り、考えてもらう意味もある」と話した。
今後全国で順次、寄付の呼びかけを行う予定。佐藤さんは「拉致問題解決の道半ばで命を落とし、安倍元首相も無念だっただろう。銅像は命日から2年となる来年7月8日までに完成させたい」と語った。寄付への問い合わせは佐藤さん、電話080(2533)2450。