音羽山観音寺後藤住職の花だより - カエルも住民編 2023年7月上旬
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住職の庭の葉は、虫に一方的に食べられるだけではありません。それを捕食するカエルも住みついています。どうやって標高600mの観音寺までたどり着いたのかは謎ですが、人の姿を見ると逃げてしまいます。
ハスの葉の近くで 飛び跳ねるものが
ハスの葉が大きくなっていました。まだ花がないようです。お寺のある山では季節の花が少し遅れて開花します。
大きなハスの葉。ツボミも付いている
昨年開花を楽しみにしていたヒメラッキョウがそろそろツボミを付けるころなのではと思い、鉢を探してみても分かりません。そのとき、飛び跳ねるカエルの姿がありました。
あとで調べるとダルマガエルと思われます。お寺のカエルはこれ1匹のようです。
「ヒメラッキョウ。今年はダメかもしれない。カエルの寝床になっちゃったの」
ヒメラッキョウが分からなかったはずです。昨年と違って葉の数が減り、ボコボコに土ががへこんでいました。
ヒメラッキョウの葉が少なくなっている
ヒメラッキョウにコケが生えていて、カエルにとって気持ちが良いのかもしれません。
カエルが住みつくには水辺が必要です。ここにはハス、ミズアオイ、コウホネの鉢があります。その中の1つ、水生植物の白い花が咲いていました。
白い花の名前は…
「これは何の花ですか?」と質問してみました。
「それが分からないのよ。子どものころに見たコナギだと思って連れて(拾って)きたのよ。そしたらぜんぜん違う花が咲いたの」
調べてみるとウリカワ。違っていても大切に育てています。
音羽山観音寺
山の中にある尼寺。桜井市南音羽
JR・近鉄桜井駅下車、桜井市コミュニティバス談山神社行、下居下車、約2km。火曜日閉門。
17日の御縁日が火曜日の時は開門、翌日閉門