音羽山観音寺後藤住職の花だより - がんばれサンショウ編 2023年7月上旬
関連ワード:

住職の庭の野菜や花は鉢に植えられているものがほとんどです。行事の時は通路を広くするため鉢を移動させます。また鉢に植えていたら支援者による雑草引きの時、間違いで引き抜かれることがないからです。そんな1鉢に植えられているサンショウの話です。
元気な野菜苗と対照的 日陰のサンショウの苗
6月下旬に記者がお寺を訪れた時、小さな野菜苗がまだ植えられずに玄関前に並んでいました。その2週間後に訪れた時、鉢に植えられた苗が、住職の背を超えようとしていました。
野菜は音羽山観音寺と相性が良いらしく、あっという間に大きく育ちます。春に見たシソの芽もどんどん成長し、葉は虫に食べられたところもありますが、住職の手と比べるとびっくりするくらい大きくなっていました。
お化けシソ。「大きいねぇ」
今回の主役のサンショウは、もっと小さな鉢にポツンと植わっていました。
「このサンショウはずっと日陰に置いていたの。そしたら細く育っちゃってかわいそうだと思ったの」
そこで日光が当たるところに移動。ところが3日目、葉が変色しはじめて、あわてて元の日陰に戻したそうです。
「もうダメかもしれない」と、うなだれます。そういいつつも「がんばれー」とサンショウにエールを送る住職なのでした。
「がんばれー。おいしく育ってね」
音羽山観音寺
山の中にある尼寺。桜井市南音羽
JR・近鉄桜井駅下車、桜井市コミュニティバス談山神社行、下居下車、約2km。火曜日閉門。
17日の御縁日が火曜日の時は開門、翌日閉門