手話で伝える大和郡山の魅力 ろう者観光ボランティアガイド養成講座

奈良県大和郡山市観光ボランティアガイドろう者・手話ガイド養成講座の開講式が28日、同市高田町の市民交流館で行われた。
同市観光協会が主催する同講座は、市の歴史文化の継承と魅力発信を目的に2年に1度開催。前回の2021年度はろう者2人が受講し、同市初の手話対応のガイドが誕生した。
本年度はろう者7人が受講。座学のほか郡山城跡での現地研修なども行い、全4回のカリキュラムを終えた受講者には修了証が授与される。
第1回目のこの日は、郡山城跡をはじめ市の歴史文化や来年市制70周年を迎える市のこれまでの歩みについて講義。受講者は手話通訳を介して内容をメモするなど、時おり質問を交え約2時間学んだ。
市聴覚障がい者協会会長で受講者の吉岡陽子さん(52)は「手話を通じて市の魅力を多くの方に伝えるとともに、聴覚障害者が聞こえる人と同じように観光を楽しめるようになれば」と話した。
上田清市長は「この講座を通じ街の魅力を伝える力を養い、手話対応ガイドとして活躍してもらえることを期待している」と話した。