音羽山観音寺 後藤住職の花だより - 梅雨の晴れ間編 2023年6月梅雨
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梅雨の晴れ間のこの日、こもれびが参道を照らしていました。払堂まではイノシシが穴を掘った跡があり、笹の食害が上の方まで続いています。有毒のマムシグサ、アクが強い茶は生き生きと伸びていました。
草木のほとんどが 生活と結びつく
今年もテイカカズラの花が前日の雨で落ちていました。テイカカズラの名前を住職から聞いて1年が過ぎようとしています。
参道にテイカカズラの花が落ちていた
モミジの葉がフェンスの前で朝日を浴びていました。石段を登ると本堂の周りの木々も葉が光って見えます。
青モミジが日に当たって輝く
午後から降水確率が上がる予報のため、朝のうちに住職が庭を案内してくれました。
「これはクロシマガキ。茶道具のなつめを作る材料になる木なの」
住職も同じ材質のなつめを持っているそうです。
「同じ木の茶道具のなつめ持ってます」と住職
春先に植え替えたハスなどの水生植物もこの時季になるとすくすく育ちます。
「これはマコモダケなの。根を太らして食べるのよ」
住職の庭は生活に役立つものが多いのかもしれません。
生き生きしているマコモダケ
「ところで中庭は見てくれたかしら。朴の木(ホウノキ)のところも明るくなったのよ」
本堂と客殿を結ぶ外廊下から中庭をのぞくことができます。
剪定をしたのでしょうか。中庭が明るく感じます。
「この前、朴葉ずしを支援者みんなで作ったのよ。葉が少なくなったでしょう」
やっぱり生活に役立つ木でした。
明るくなった中庭
音羽山観音寺
山の中にある尼寺。桜井市南音羽
JR・近鉄桜井駅下車、桜井市コミュニティバス談山神社行、下居下車、約2km。火曜日閉門。
17日の御縁日が火曜日の時は開門、翌日閉門