4月の奈良県内有効求人倍率 0・09ポイント減の1.11倍 2カ月連続悪化
奈良労働局が1日までに発表した4月の奈良県内有効求人倍率(季節調整値)は1.11倍となり、前月から0.09ポイント減少した。悪化は2カ月連続。同局は「県内の雇用情勢は、引き続き求人が求職を上回って推移する状況が続いている」とする一方、「求人が大幅に減少しており、物価上昇などが雇用に与える影響に留意する必要がある」としている。
新規求職者1人当たりの新規求人数を示す新規求人倍率(季節調整値)は、1.63倍と前月から0.36ポイント減少し、2カ月ぶりに悪化した。新規求人数は、医療・福祉、製造業、卸売業・小売業、サービス業で多くなっている。
正社員有効求人倍率(原数値)は、0.82倍で前年同月から0.06ポイント減少し、4カ月連続で1倍を下回った。新規求人数に占める正社員求人の割合は、同3.9ポイント増の42.7%となった。
全国のハローワークで受理した求人のうち、実際の就業地が県内となる就業地別有効求人倍率(季節調整値)は1・27倍となり、前月から0・08ポイント減少した。悪化は2カ月連続。同新規求人倍率(同)は、前月から0・24ポイント減の1・95倍と2カ月ぶりに悪化した。