黒滝村のチェーンソーアート 平群「道の駅」で実演
奈良県平群町平等寺の「道の駅大和路へぐり くまがしステーション」で20日、黒滝村のチェーンソーアートの実演と木彫りの販売が行われた。
開催中の「2023春 へぐり美(うるは)しフェスタ」(31日まで)の一環。同フェスタは、道の駅登録制度創設30周年を記念して実施し、平群産のブランドイチゴ「古都華」を使ったかき氷やソフトクリーム、加工品の販売などを通じて地域の魅力を発信している。
この日は、黒滝村森林組合職員でチェーンソーアート作家としても活躍する梶谷哲也さんが地面に立てたスギ丸太を電動のチェンソーを使い彫刻した。
同村の植田忠三郎村長は「梶谷さんのように高い技術を持つ人材は村の誇り。夏に向けて黒滝川や黒滝森物語村などに遊びに来てもらえれば」とPR。梶谷さんは「500年の歴史、伝統を持つ林業を次の世代に託すことが使命。吉野林業の魅力を広げていきたい」と話した。また、吉野スギの葉から抽出した染液で染める「草木染め」に取り組む同村の杉の里工房もストールやハンカチなどの販売を行った。
同道の駅の中山悟所長は「地域が連携し奈良県全体が発展していくことが大切。大阪に近いこの場所で吉野の魅力を知り、関心をもってもらえるきっかづくりになれば」と語った。