森本石油、大和郡山市の横田給油所内装に県産不燃木材を使用 温かみ演出し一新
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奈良県大和郡山市横田町の森本石油横田給油所(岡本素直店長)が今年1月、内装に県産の不燃木材を使った店舗に生まれ変わった。ガソリンスタンドは消防法の関係で同じような形になってしまうが、店内を明るくして温かみを感じてもらおうと、不燃木材を選んだという。
同社(本社・橿原市忌部町)は県内に5店舗を展開。横田給油所のリニューアルについて森本隆三専務は「『内装は丁寧に』がコンセプトだった」と振り返る。ガソリンスタンドに木材は使用できないと思い込んでいたが、橿原青年会議所で同期だった桜井市の吉田敦彦・吉田製材代表に相談、同社の不燃木材「むくふねん」を使用することなり、消防署とも相談して実現した。
「むくふねん」は吉野産のスギやヒノキを使った不燃木材で、公共施設にも使用されている。吉田代表は「むくふねんは20分間火の中に入れても燃えない」と胸を張る。
今回のリニューアルではコーティングブースとピットも屋外に建設、サブスクリプションで洗い放題の洗車も人気という。
岡本店長は西名阪郡山インターに近い横田給油所について、「セルフだが、お客さまが声を掛けやすいよう従業員が立っている。お客さまに寄り添うことがモットー」と話した。