歴史文化
纒向遺跡の建物跡、大王の食事準備か - 伊勢神宮「御饌殿」と位置や形態に共通点
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邪馬台国の有力候補地、奈良県桜井市辻の纒向遺跡で2014年に見つかった建物跡について、位置や形態が伊勢神宮(三重県伊勢市)の「御饌殿(みけでん)」に共通するとの見解を、黒田龍二・神戸大学名誉教授(日本建築史)が発表した。神様の食べ物を供える御饌殿の性格を踏まえ、大王の食事を準備する場だったと推定している。桜井市纒向学研究センターが刊行した研究紀要「纒向学研究第11号」に論文が掲載された。