災害時に物資供給を 田原本町と大阪企業が連携協定
奈良県田原本町とたまゆら(大阪府枚方市、岡本哲社長)は3月30日、災害時の物資供給に関して包括連携協定を締結した。
作業服や、ユニフォームなどの販売を手がける同社は昨年、同町に県下初出店の新店舗をオープン。今回の協定締結により町と同社は災害時に防寒着などの必要な物資の供給のほか、ごみの排出削減を目指して町が推進するリサイクル事業などでも協働していく。
同町では現在、古着など衣類のごみ排出量が月間約2トン近くある。軍手など古着を活用したリサイクル商品を販売する同社と連携することで、資源の再利用を図る。
具体的には役場に古着回収ボックスを設置。これまで廃棄物として処理していた衣類などを同社に資源として提供することで町のごみ排出量は削減し、循環型社会への形成にも繋げていく。
同社の神口敬之常務は「地域密着の店舗として、地域社会に貢献できれば」と話した。
森章浩町長は「民間の技術やノウハウを得ることで事業推進の活力にしたい」と語った。