生駒市会定数パブリックコメント「現状維持」最多59・7% 12月議会で採決か
奈良県生駒市議会の「議員定数に関する特別委員会」(福中真美委員長)が17日、開かれ、10月7日から1カ月間実施した議員定数に関するパブリックコメントの結果が報告された。議員定数については、「現状維持」が37件(59・7%)で最も多く、「増やした方がいい」が14件(22・6%)、「減らした方がいい」が11件(17・7%)を上回った。 寄せられた意見は計62件で、男女の内訳は男性34人、女性28人。年齢別では、30歳代1人▽40歳代4人▽50歳代6人▽60歳代8人▽70歳代32人▽80歳代9人―で、10歳代、20歳代、90歳代以上はゼロ(2人無回答)。
定数に関しては、「増やした方がいい」の理由は、「少ないと市民の意見を反映できない」「10年後の人口減を理由に今減らすのはおかしい」「市は人口比で議員が少ない」など。「現状維持」を求める理由には「不都合は生じていない」など。「減らした方がいい」では、「良い政策がないのであれば人件費を削減して」「減員の報酬額を弱者救済などに充てるべき」「今の定数は多すぎる」との声もあった。
一方、パブリックコメントに先立ち、8月10~24日に実施した無作為抽出の市民3000人に対するアンケート調査では、回答者951人(回収率31・7%)で、「定数を減らした方がよい」が64・2%と最も多く、「現状維持」(14・5%)「増やした方がいい」(1・5%)。
同特別委は昨年の12月定例会に議員11人が提出した「現行24からの2減案」を審議中。この日は、提出議員らから「次の12月議会には採決すべき」との意見が相次いだ。