【動画あり】祝詞唱えて払い清め 春日若宮、式年造替で「御湯之儀」
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20年に1度、社殿の改修などを行う奈良市春日野町の春日大社摂社、若宮神社の「式年造替(ぞうたい)」は22日、神様が本殿に戻る「正遷宮(しょうせんぐう)」を前に、奉仕する神職と神職らが籠(こも)る斎館を払い清める「御湯之儀(みゆのぎ)」が営まれた。斎館となる春日大社貴賓殿前であり、花山院弘匡宮司ら正遷宮に奉仕する神職約20人が参列。斎館前では湯立巫女(みこ)の加奥満紀子さん=大和郡山市=が湯をわかした大釜の中に米や酒を入れ、全国各地の神を招く祝詞を唱えて「左右左(サーヨウーサ)」の掛け声とともに湯をササで振りまいた。
9月28日から前精進入りしていた神職らは、若宮神社の祭神を仮殿から本殿に戻す今月28日の「本殿遷座祭」まで、外界との交流を絶ち、さらなる心身の浄化に努める「正精進(しょうしょうじん)」に順次入る。