東大寺で県ユニセフ協会と榛生昇陽高生、募金支援を呼びかけ
観光客が戻りつつある奈良市雑司町の東大寺の南大門前で22日、県ユニセフ協会が3年ぶりとなる募金活動を実施。毎回協力している県立榛生昇陽高校(宇陀市榛原下井足)の生徒らが参道に並び、ウクライナ支援を含む募金への協力を呼び掛けた。
東大寺の歴代別当が県ユニセフ協会の副会長を務めていることもあり、20年ほど前から毎年実施。ただ、新型コロナウイルス感染症拡大で一昨年と昨年は中止に追い込まれていた。
今回は県ユニセフ協会のボランティアら8人のほか、ボランティア学を学んでいる榛生昇陽高のこども・福祉科保育・幼児教育系列2年生の生徒22人と教諭4人や、同高の活動をサポートしている国際ソロプチミスト奈良―まほろばからも8人が参加。高校生らの呼び掛けに、外国人を含め大勢の観光客が行き交う参道で、募金箱に浄財を入れる人の姿が見られた。
榛生昇陽高の中辻寛人さん(16)は「にぎわいは戻ってきたけど、観光に来た人たちが対象だから募金への関心は決して高くはない。一生懸命お願いしないと」と懸命に声を張り上げていた。