【動画あり】「陰哉棟 陽哉棟 永々棟」春日若宮式年造替、厳かに立柱上棟祭

20年に1度の「式年造替(ぞうたい)」が進められてきた奈良市春日野町の春日大社摂社、若宮神社で14日、竣工祭に当たる「立柱上棟祭(りっちゅうじょうとうさい)」が営まれた。
宮大工集団「春日番匠座(ばんじょうざ)」に鎌倉時代ごろから伝わった儀式。明治維新後に一時途絶えたが1995年に復興した。
儀式には本殿の修理に携わった大工や屋根のふき師ら23人と神職7人が参列。大工は魔よけの弓矢が飾られた本殿の屋根に御幣を立て、神酒を注いだ。
続いて「陰哉棟(いんざいとう)」「陽哉棟(ようざいとう)」「永々棟(えいえいとう)」の掛け声に合わせて木槌で棟木を3度ずつ打ち、建物が末永く神様を守り立ち続けることを祈った。
28日には祭神を仮殿から本殿に戻す「本殿遷座祭」が営まれる。