高田商と桜井、3回戦へ - 秋季近畿地区高校野球奈良県大会

令和4年度秋季近畿地区高校野球大会奈良県予選の第3日が11日、佐藤薬品スタジアムであり、高田商と桜井が2回戦を突破した。
第1試合は、高田商が12ー5(八回コールド)で県立商を退けた。2点を追う四回、高島の右前2点適時打などで一挙5点を奪い逆転すると、続く五回にも北嶋の本塁打などで3点を追加。八回に再び北嶋が本塁打を放つなど2点を奪い、試合を決定付けた。
県立商は二回、2死満塁から吉田が右中間を破る適時二塁打で3点を先制、さらに床嶋が右越え打で吉田を返しこの回4点を奪った。しかしじわじわと追い上げられ逆転を許し、追い付くことができなかった。
第2試合は、桜井が西和清陵を11ー0(六回コールド)で下した。5点リードで迎えた六回、水島の二塁打、浅井の三塁打をはじめ連続安打で5点を追加すると、その裏を守り切りコールド勝ちを決めた。
西和清陵は安打を放つも打線がつながらず、五回には中辻が三塁まで進んだものの得点には至らなかった。
第3試合に予定されていた十津川ー五條は、十津川が部員不足のため出場を辞退したため五條の不戦勝となった。
「粘り強さを鍛えたい」 主将代理務めた県立商・尾崎
県立商の新チームは2年生7人、1年生7人、マネジャー1人の部員数計15人。少人数の中、この日の初戦には主将の尾花が体調不良のため不在という状況で臨んだ。試合に出たがっていた主将のためにも次につなげようという思いが序盤の猛攻につながったのか、二回に一挙4点を奪い先制した。
主将の代理を務めた副主将の尾崎は「最初に4点取ってリードできたことは今後にも良い結果としてつながるかと思ったが、その後の守備で粘り切れなかった。そこが自分たちの最大の弱みだと思う。秋冬に粘り強さをしっかり鍛えていきたい」と悔しさをにじませた。
青山圭吾監督は「自分たちが先制するのは、あまりイメージになかったんじゃないかと思う。後半に勝負をかけるため我慢し、確実に取れる点を取り、取れるアウトを取るというスタイルなのだが、それができなかったことが中盤の大量失点につながった」と試合を振り返った。
次の夏を見据え、勝利を目指す以外に掲げるチームとしての目標は、「また戦いたいと思われるような、気持ちの良いチームになること」。青山監督は「彼らが掲げる目標に向けて、時間をかけて丁寧にやっていきたい」と話した。
