それぞれのビジョン語る - 野迫川村長選 第一声/中本浩三候補(65)=無新=
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人口340人の小さな村のリーダーを選ぶ奈良県野迫川村長選挙は31日、告示された。2人の無所属新人候補は、白い雨にけむる山村を選挙カーで回り、それぞれのビジョンを熱く語った。有権者は心と耳を傾けた。
4本柱と郷土愛熱く
中本陣営は地元の北股集落内で、選挙事務所に借りた旅館の大広間を使い、マイクなしの出陣式。田野瀬太道衆院議員秘書や津田宣幸村議会議長ら来賓と地域住民ら計約40人が集まった。
後援会長の南谷俊廣村議会副議長(68)が「課題山積の村。今、なんとかせなあかんと頑張る決意をした」と候補者の熱意を紹介し、支持を呼びかけた。
中本候補は公約した4本の柱について具体的な政策を語り「滅亡が危惧(ぐ)される村かもしれないが、村民が最後まで村で生活できるように身を粉にして働きたい」と意欲。「村が大好きです」と郷土愛を強くアピールした。がんばろうコールでは同地区で暮らす親戚の百歳女性も並んでこぶしを突き上げた。