「油断せず、出口へ」 奈良県医師会長、感染対策徹底呼び掛け - 新型コロナ

奈良県医師会の安東範明会長は19日、大型連休明けの新型コロナウイルス新規感染者数の増加が小幅にとどまっており、「今後、新たな病原性の強い変異株が現れない限り、全体として出口に近づいていると明るく捉えることもできる。油断せず、感染防止対策を徹底し、コロナの出口に向かって歩を進めていければ」との見方を示した。同日、奈良県橿原市内で開いた定例会見で話した。また、4回目のワクチン接種について、高齢者や重症化リスクが高い人だけでなく、医療従事者や介護関係者も対象に含めるべきとの考えを示した。
安東会長は置き換わりが進むオミクロン株「BA.2」の病原性が「BA.1」より低く、若者を含めた3回目ワクチン接種も進んだことから大型連休の人出増加の影響は小幅にとどまっていると分析。ただ、一定数の無症状、軽症の感染者が医療機関や検査機関にかかっていない可能性も指摘し、「(BA.2の症状は比較的)軽いが、軽くはみないで」と感染予防策の徹底を呼び掛けた。