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育てよう奈良県の花「ナラノヤエザクラ」 接ぎ木で増殖、奈良公園で植栽進む

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ナラノヤエザクラを接ぎ木した部分などを説明する中谷さん=6日、奈良市内にある奈良公園事務所の苗圃

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 小倉百人一首に収録された伊勢大輔の歌でも知られるナラノヤエザクラ。その品種が1922(大正11)年に東大寺知足院で“再発見”されて今年で100年の節目を迎えた。1968(昭和43)年には県の花に選定され、一時は約2800本が奈良公園などに植栽されたものの、もともと樹勢が弱く強風で木が倒れたり、根頭がんしゅ病による生育不良、枯死もあって現在は約700本に減少。県は改めて接ぎ木による増殖を図り、同公園植栽計画に基づく育成環境の整備に取り組んでいる。

 

 国の天然記念物に

 

 知足院のサクラは1922年に、東京帝国大学教授で植物学者の三好学博士が見付け、平安中期の女流歌人・伊勢大輔が「いにしへの奈良の都の八重桜 けふ九重ににほひぬるかな」と詠んだサクラと同じ品種と鑑定。文学上や歴史的な価値が認められ、翌1923年に「知足院ナラノヤエザクラ」として国の天然記念物に指定された。

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