流れる枝 紅鮮やか 大和文華館に「三春の滝桜」子孫

25日に奈良地方気象台はサクラ(ソメイヨシノ)の開花を発表した。平年より3日早く、昨年より4日遅い開花となった。その後、数日で各地の開花は進み、シダレザクラなどはすでに見頃になっているものも多い。これから数回に渡り県内のサクラを紹介したい。
奈良市学園南1丁目の美術館「大和文華館」に日本三大桜のひとつ「三春の滝桜」(福島県三春町)の子孫10本が植えられ、滝が流れ落ちるようなサクラが来館者の目を楽しませている。
昭和58年に開催した特別展「雪村―三春への道」で雪村が晩年を過ごした三春町と縁が結ばれ、同町歴史民俗資料館から贈られた苗木。エドヒガン系の紅枝垂れ桜。最も大きいものは樹高9メートルを超えるという。
来館者は枝に寄り添い見事な枝振りを鑑賞していた。同館によると、いま満開で「見頃はあと数日では」としている。