奈良県会、ロシア非難決議採択
侵攻の犠牲者へ黙とう
県議会は4日、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻に対する非難決議を全会一致で採択した。ロシアに対し、武力行使の即時停止とウクライナ領土から直ちに軍隊を完全撤退させるよう求めた。
決議文では、ロシア軍によるウクライナ軍事侵攻を「深刻な国際法違反だ。国際秩序の根幹を揺るがす」と指摘し、「断じて容認できない暴挙」と批判した。その上で「即時の攻撃停止とロシア軍の完全撤退を強く求める」とした。本会議の冒頭に侵攻の犠牲者への黙とうがささげられ、非難決議を採択した。
一方、荒井正吾知事は「武力による紛争を許さない平和な世界の建設は、地球上のすべての人々の共通の願いである。世界に開かれた『国際文化観光・平和県』を標榜(ぼう)する奈良県として、ウクライナの人々が平和な暮らしを取り戻されることを切に願っている」とのコメントを出した。