当事者の体験談や現状分析 橿原でひきこもりなど家族向け研修会

ひきこもりなどの青壮年の就労支援で実績を上げている橿原市のNPO「キャリアサポートセンター奈良」(山田政利理事長)は20日、同市大久保町の県社会福祉総合センターで家族対象の特別研修会を開き、支援スタッフの現場報告や当事者、親、協力企業らの意見発表を行った。県の青少年・社会活動推進課委託事業の一環で、定員を上回る約80人が参加した。
元アパレル販売の事業主だった男性(47)はコロナ禍で廃業。約1年間、無職だったが同NPOのセミナーを受講し、コンビニエンスストアで働き始めた。一時は精神的に落ち込んだが「気晴らしに」と気軽に参加したセミナーで、休憩時間のコミュニケーションなどを通して前向きになれたという。