謎多き太子の足跡 斑鳩文化財センター、28日まで特別展

斑鳩町法隆寺西1丁目の斑鳩文化財センターで、秋季特別展「続・聖徳太子の足跡-遠つ飛鳥と近つ飛鳥」が開かれている。関連する遺跡の出土遺物や史料を通して謎の多い聖徳太子(574~622年)の足跡をたどっている。28日まで。
没後1400年を記念し、今回は町外の遺跡を中心に、聖徳太子に関連する史料約80点を展示。太子の墓は大阪府太子町にある磯長墓とされるが、石室の型式などから推定される造営時期と太子の没年に開きがあり「太子の墓ではない」「改葬した」といった説がある。展示では現在は立ち入れない磯長墓石室内部を記した「正徳六年法隆寺年会日次記」(法隆寺所蔵)や同じ石室型式を持つ古墳の紹介を通じて謎に迫っている。