五條市議選あす投開票
任期満了に伴う五條市議会議員選挙はあす21日、投開票される。定数12に対し16人が立候補し、4人超過の戦い。現職11人に新人5人が挑む構図で、各候補が有権者の支持を1票ずつ積み上げながら最終日を迎えた。(文中敬称略)
投票率は前々回(平成25年)が73・83%、前回(同29年)が70・01%と下がる傾向にあるものの県内12市では最高で、現職に有利な状況といえる。その中で新人候補の開拓力が注目され、当落ラインは千票か。
現職市議(10月に辞職)が有罪判決を受けた官製談合事件をめぐり究明調査の先頭に立った公明党の山口、市北部を固める吉田正が上位をうかがう。岩本、養田は地元を手堅くまとめてさらなる支持拡大をねらう。弁天宗のお膝元の野原地区は2現職、1新人が事務所を構える激戦区で、前回トップの平岡は危機感を持ちつつも底力。斎藤は有力新人として幅広い層に広がっている。
自民党は2現職を公認、現新各1を推薦し、吉田雅を筆頭に全員当選を目指すが伊谷、福塚、桑田の食い合いは心配材料。共産党の大谷は党勢に上乗せで連続11選を目指す。
女性候補が3人に増えて目減り覚悟の藤冨、前回を維持したい窪は当落線上。議会改革を全面に出す谷は台風の目。新風の桝田は子育て世代の期待に応えたいところ。出遅れの米田は独自の戦い。
期日前投票は17日までの4日間で、前回比879人増の3815人が済ませた。13日現在の選挙人名簿登録者数は2万5424人(男1万2020人、女1万3404人)。
投票は21日午前7時から午後8時(一部は午後6時)まで46カ所の投票所で行われ、同9時から同市本町1丁目の市立五條小学校体育館で即日開票される。