過労死防止へ認識新た 奈良でシンポ
11月の過労死等防止啓発月間に合わせた、厚生労働省の「過労死等防止対策推進シンポジウム」(県など後援)が16日、奈良市登大路町の県文化会館小ホールで開かれた。県内の企業、労働関係者ら約90人が参加し、講演や過重労働で死亡した人の遺族の報告などを通して過労死防止への認識を新たにした。
働き過ぎやパワーハラスメントなどで心身の健康を害することが深刻な社会問題となる中、過労死の現状を知り、課題や防止策を探ろうと全国で実施されている。シンポジウムでは、天理市出身で「せやろがいおじさん」の愛称でも知られるタレントの榎森耕助氏が「過労死と働き方について考えよ~」で基調講演。過労死ラインや過労死認定基準について再確認したあと、働き方と社会状況の変遷に触れ「労働者人口の多かった時代の働き方は、人的資源の少ない現代には合っていない」と指摘した。
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