昨日は「あの日」、阪神・淡路大震災から…
昨日は「あの日」、阪神・淡路大震災から30年。人生の中で一番、地震の恐怖を体感した日だった。あらためて、個々人で振り返り、子や孫に語ることは意義のあることだろう。
当時、大阪府下の団地にいた父と母は、たまたま早起きしていて、テレビの上に置いてあった植木鉢の直撃を避けることができた。もし寝ていたら、最悪のケースもありえた。
通電火災の恐ろしさ、緊急車両の走行を妨げた渋滞、支援物資やボランティア活動の在り方など、多くの反省点が教訓となり、後の地震災害発生時の対応に生かされていった。
身近なところでは水道の蛇口レバーも見直しに。大震災時に「物が落下して水が出っぱなし」という事例が多発。震災後はレバーを下げると止まる方式に変わっていった。
地元の神戸新聞社が、京都新聞社の支援のもと、新聞を発行し続けて被災者らを励ましたことも忘れられない。
今一度、家族で避難場所を決めておくことや、非常用袋の用意、懐中電灯の携行など確認しておきたい。また新聞紙は体に巻くと保温効果があるので、ぜひ覚えておいてほしい。(恵)