来年1月に上京することになり、東京のホテルを予約しようとして驚いた。連休にあたるとはゆえ、ビジネスホテルが軒並み2万円前後するのだ。予算の2倍である。

　円安で外国人観光客が激増しているのと、需要に比例して価格を決める変動価格制が要因だろう。宿泊しないで最終の新幹線で帰ってこようかと思案している。

　文部科学省が全国の教育委員会と小中学校などに、これから計画する修学旅行は、なるべく集中期を避けて実施するように呼びかけた。

　バスや宿泊施設は、運転手の残業規制や、訪日客急増で人手不足が深刻化、多くの学校が実施する5～6月や9～12月を中心にバスや宿泊施設の確保が難しくなっているという。

　修学旅行シーズンになると、奈良市をはじめ観光地で制服を着た生徒の団体を数多く見かけるのが風物詩となっているが、今後は旅行期が分散されるのだろうか。

　「(夏に需要が高い)麦わら帽子は冬に買え」とは株の格言。混雑を避け、宿泊料金の安い閑散期にじっくりと旅を味わう。これからの生活の知恵ではないだろうか。(栄)