国原譜

読書の夏。昔なら秋じゃないかと笑われそ…

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 読書の夏。昔なら秋じゃないかと笑われそうだが、酷暑が続く近年。外出を避け、エアコンの効いた室内で本を読むのが真夏の快適な過ごし方かもしれない。

 

 毎年、書店などで夏休み休暇をターゲットにした各種文庫フェアが数多く開かれる。定評の名作が並んでいるので、何を読もうかと悩んでいる人にはいいだろう。

 

 文庫の魅力は小型なので持ち運びしやすく、廉価なこと。筆者のようにネストセラ―、話題の小説を、単行本が文庫化されるまで待って購入する人も少なくないはずだ。

 

 歴代の直木賞受賞作品は親しみやすく、かつ読み応えのあるものばかり。澤田瞳子、今村翔吾、米澤穂信といった売れっ子作家の近年直木賞受賞作が続々と文庫化されているので、おすすめしたい。

 

 しかし、何といっても待望の文庫化は、コロンビアのノーベル賞作家ガブリエル・ガルシア=マルケスの「百年の孤独」であろう。初めて邦訳されてから実に半世紀以上である。

 

 読み通すのが難しいとされ、「文庫化されたら、世界が滅びる」との都市伝説を持っている。早く読まなきゃ。(栄)

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