三条通で懐かしい友人に声をかけられ、し…
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三条通で懐かしい友人に声をかけられ、しばし歓談した。本紙の前身の「大和タイムス」時代を知る人だけに話も弾んだ。
当時は「ヤマタイ」さんと親しまれたもので、「奈良新聞」と改題することに、なかなかなじんでもらえずに、抵抗のある人が多かった。「前の方がいい」と怒られもした。
社名変更したのは1975(昭和50)年の6月1日で、もう49年にもなる。ヤマタイ時代が29年だから、はるかに長い年月を今の紙名で過ごしてきたことになる。
終戦直後の混乱期に、言論の自由と社会正義を求めて創刊した先人たちの苦労話を、辛うじて聞いたし、県民とともに歩むという、精神は脈々と引き継がれている。
特に政治家に対する厳しい目は、いささかも揺るぎないものと自負している。今の政治とカネの問題で、自民党所属の国会議員の本気度を疑う。
裏金問題に関係した2人の県選出の参院議員がいるが、党員の間からも「顔が見えない」という声が聞こえるほど、何をしているか分からない。どうすればよいかを、教える仲間もいないのか。 (治)