2026年のNHK大河ドラマが「豊臣兄…
2026年のNHK大河ドラマが「豊臣兄弟!」に決まった。安土桃山時代の豊臣氏の天下統一を描く物語で、主人公は豊臣秀吉の弟・秀長。大和郡山とゆかりの深い人物だ。
秀長は秀吉の異父弟で兄の右腕として活躍。1585~91年の6年間には、郡山城主として大和・紀伊・和泉の3カ国100万石を治めた。
その間、郡山城と城下町の整備の尽力。町人による自治制度「箱本制」を整えるなど郡山の町を栄えさせた。郡山に限らず大和国全体の近世への扉を開いた人物といえるだろう。
大河ドラマで秀長が注目されたのは今回が初めてではない。1996年の「秀吉」でも、堺屋太一さんの小説「豊臣秀長~ある補佐役の生涯」が原作の一つになっている。
この時、地元の大和郡山市では「秀長百万石まつり」が開かれるなど盛り上がった。私ごとで恐縮だが、記者になる前だった筆者も土産物店やイベントの運営に携わり、楽しい思い出が残っている。
この時の大河ドラマの主人公はあくまでも秀吉だったが、今回は紛れもなく秀長。当時を上回るような盛り上がりを期待したい。(法)