趣味に集中し、深化させるには特別な居場…
趣味に集中し、深化させるには特別な居場所があった方がいい場合がある。読書もその一面を持つ。
近鉄奈良駅近くの啓林堂書店奈良店に「書院」という有料スペースがオープンした。いくつか利用法があるが、読書タイムを満喫してもらうのが最大の目的だ。
活字好きは自宅以外に読書を楽しむ空間を持っていることが多い。同書店には、駅のホームが本に集中できる場所の書店員がいるらしい。
自分自身にもあった。移動中の電車やバス、公営屋外プールのプールサイド、背もたれ付きのベンチのある公園、飽きないコーヒーが飲める喫茶店などなど。読書ライフはこうした場面で満ち足りたが、多くは過去のものになった。
本に没頭できる場所は読書量を増やすし、その時に読んでいる本の味わいに彩りを添えてもくれる。本に興味を持ち始めた人には、自分にぴったりの外席を探すことも「読書沼」への道かもしれない。
書院では大人が映画1本観るほどの料金で1日滞在でき、書店内の本が自由に読め、特別なコーヒーがおかわりできる。本に目を向かせる方法はいろいろある。(智)