リニア中央新幹線・名古屋―大阪間の県内…
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リニア中央新幹線・名古屋―大阪間の県内中間駅「奈良市付近駅」が大きく前進した。県内の駅設置は確定的だったが、早期実現へ拍車をかけたい。
建設主体のJR東海が、県内3カ所での地質調査などの環境アセスメントに着手したことを明らかにした。これで長年の“京都の横やり”は消し飛んだ。
調査するのは、奈良市内のJR平城山駅周辺▷奈良市内のJR新駅周辺(八条・大安寺地区)▷大和郡山市内のJR大和路線と近鉄橿原線が交差する周辺。
この3カ所については、既に県が候補地として挙げていた。鉄道在来線や自動車道との結節性など、リニア開通時の利便性が主な理由とみられる。
さらにつけ加えるなら、荒井正吾前知事が指摘していた、始発列車を運ぶ車庫用地の確保も念頭に置くべきかもしれない。車庫は幅500メートル、長さ2キロという広大な敷地が必要という。
これまでの状況から、当初予定通りの全線開通は難しいかもしれない。だが、名古屋―大阪間の着工に向けた具体的な作業段階に入ったのは大きな一歩。県内の取り組みも新たな段階へと動き出す。(北)